平凡に行きましょう!
その青年は窓に腰を掛けている。


当然のことだが、外出をする時などはだいたいの家ならば必ず鍵を閉めるはず。


なのに、李香の部屋の窓は開いていた。


という事は……



「勝手に窓開けた?」



きっと自分が忘れたのだろうと思ったが、念の為に聞いてみた。


青年は考える事なく質問された内容に即答で答えた。



「おう」



立派な不法侵入者が目の前にいる。
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