平凡に行きましょう!
李香は名乗れと言われて誰でも分かるようなものすっごく嫌な顔をした。


眉間に皺寄せて、口はへの字になっている。李香の後ろにもイヤイヤオーラが漂ってる。


それが分かったとしても紅牙と名乗る青年はそんなの関係あるかとでもいうように、名乗れと迫る。


なので李香は渋々ながら自分の名を名乗った。もちろん顔はものすっごく嫌そうな顔をしながら。



「………川沢李香」


「妙に間が長いが本名か?」


「自分の名前は嘘は吐きませんよ」


「それ以外なら吐くってか?」



それを聞くと李香は一瞬考えたような素振りを見せたが、それが終わったら首を縦に振った。



「お前捻くれ者だろ」


「それだったら何か?」



あえて、否定せず固定の言葉を言う。だがそんな質問よりも李香は早く自分の部屋から出て行って欲しかった。


一応名前を名乗ったからと言って信用はまだできないからだ。
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