超短編 『夢』 4
社長、、、
夢の中で、俺は社長になっていた。

しかし、あまり嬉しくは無かった。


何故なら、借金とりに囲まれて、吊るし上げられていたから。

「いつになったら、お金を返してくれるんだ」

「約束の期限はもう切れているんだ」

みな怖い顔で迫ってくる。


どうしたら良いんだろう。

途方にくれた。


すると、一人の男が提案した。

「あのぉ、社長のカラダを売って、お金に替えたらいかがでしょうか」


「カラダを売るったって、こんな小汚い親爺を誰が買うのだ」

「そんな物好き、いるのかい」

「いえ、このまま売るのではなく、切り売りするのです。肝臓とか腎臓とか。目玉も売れます」

「金になるのなら、そうしよう」

「そうだ。売れるものなら、みんな売ろう」

俺は借金とりたちに押さえ込まれた。

ひえ~。いくら夢の中だって酷すぎる。


そこで目が覚めた。
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