アクマの掟
掟を知った少女
「ユウリッ
またご飯たべてないないでしょ!
人間界で朝ご飯を食べないと
朝は始まらないのよ!
もう高校生なんだから。」
朝からうるさいほどに元気な声が響く。
私の母タミコだ。
「こらこら。そんな決まりはないぞ。」
クスクスと笑いながら
父の卓也(たくや)がリビングに顔を出した。
おはようと言いながら
私の横を通り、母のいる台所へと向かっていく。
いつもとなんだ変わらない・・・・・。
でもなぜか今日は
ふたりがピリピリしているのが分かった。