炭酸恋愛【短編】


 彼氏との相性が良くなかったこと。赤裸々に話したけれど、恥ずかしいという感情は沸きはしなかった。

 そして、また彼も彼女との相性が良くないこと。成り行きで付き合ってはみたものの、もううんざりだという。


「へぇ、似てるんだ。私たち」


「ちょっと驚いたけどね、こっちも」


 お互い笑った。だけれど、品定めをしている本当の目を隠すような笑い方。それはどっちもにいえることだった。


 お酒の力と暗闇って凄い。
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