あたしの居場所


「...帰る...」


「よし、おいで」


淳の手を握って施設に帰った


施設に帰ると、お母さんの姿はない


「奈央、おかえり」


奈緒美が微笑んで迎えてくれた


「奈央のお母さんには一旦、帰ってもらったよ。落ち着いたらまた来てくださいって言ってね」


「そっか...」


「凪斗が話あるって凪斗の部屋で待ってるよ~」


香奈さんは宿題をしながら教えてくれた


「はい...」


何言われるかな


凪斗の部屋の前に立つ


ハァ...


コンコン


「どうぞ」


「失礼します...」


ゆっくりドアを開けて中に入る


「そこ、座って」


椅子に腰かける。


「奈緒のお母さんと話、したよ」


「うん...」


話...したんだ...


呆れたでしょ...?


あんなお母さんは...









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