あたしの居場所


「とりあえず今の奈央の状態を全部話した。そしたら奈央のお母さんは納得してくれて、奈央の気持ちに整理つくまではここに置いてくださいって言ってた」


お母さんが...?


「だから奈央は、好きなだけここに居な。学校にもちゃんと説明するって言ってたから」


「うん...」


「よく1人で戦ったよな。でもこれからは俺らを頼れ。お前を裏切るような真似は絶対にしないから。大丈夫」


「うん...」


俯いて凪斗の顔が見れない


「さてと、奈央もここの生活に慣れてもらうためにあいつらに協力してもらわなきゃな」


凪斗は立ち上がってドアを開けた


「うぎゃっ」


「えっ」


ドアを開けたら雪崩れのように人が倒れこむ


「えへ」


奈緒美、香奈さん、淳が倒れ込む

「誠吾は何処行った?」


「洗濯畳んでます...」


「ったく」


凪斗は溜め息をついてみんなを起こす。


「なんでこんな奴ばっかだか...?」


「それが俺らの家族だ!!!」


「偉そうに言ってんじゃねえよ」


「いてっ」


淳にデコピン


あ...


淳にデコピンしてるから、癖なんだ...








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