あたしの居場所
「奈央!?大丈夫か!?」
凪斗が入れ違い様に入って来た
「凪斗...」
「無理すんな。...ごめんな...?」
あたしの髪を撫でてくれる
「あたし...新潟に...引っ越すの...」
「引っ越し...?」
驚く凪斗
ゆっくり頷く
「新潟って...遠いじゃねえか...」
「だから...いいの...ここは...いろんな思い出があるから...」
「...俺らと...一緒に居たくねえのか...?」
違う!!
そんなんじゃない!!
だけど...そんなこと言えるほど...あたしは強くないから...
「あたしの居場所...は...ここじゃ...ない...から...」
「...そうか...アイツらには、俺から言っておくから...」
「そうしてもらえると...ありがたい...かな...」
「別れなんかしねえ...」
「結局...別れるじゃん...」
もう...会えないんだし...
新潟なんて、ここから飛行機でで1時間だよ?
会おうと思って会える距離じゃない
だから凪斗...
みんなと一緒に...幸せに暮らしてね...?