あたしの居場所
恥ずかしくなって顔を逸らす
「もう...会えなくなるんだよな」
「うん...」
そんなこと...言わないでほしい...
会えなくなるなんて...絶対嫌なのに...
「奈央、顔上げて?」
「ん」
顔を上げると、凪斗が真剣な目で見てくる
「俺、絶対お前を迎えに行くから」
「...うん...」
「奈央に似合う男になって会ってやるから」
凪斗が抱き締める
「さてと、奈央。もう行くか...」
凪斗が悲しそうな顔で離す
だけど、あたしは強く抱き締める
「奈央...?」
「あたし...も...絶対...凪斗に似合う女性になるから...」
「え...?」
「あたしも...凪斗が...好き...」
「嘘...やろ...?」
「本当...」
恥ずかしくて凪斗の服に顔を埋める
「奈央...!!」
「うわっ...」
凪斗があたしを勢いよく持ち上げて天高く上げる