スノードロップ
諦め
「ごめんなさい!」
あたしに頭を下げているのは匡斗君。
「郁に色々協力しちゃって…ホンットごめん!」
「そんな謝らないでよ…それと、、」
「何?」
「昔、家の近くにあった花屋に住んでたって、本当?」
「うん、本当。ごめん、愛実の恋潰しちゃったね…」
「ううん、平気だよ。この恋は、諦める」
「愛実の口から、初めて、諦める、って言葉聞いた…」
諦めるなんて。あたしらしくないなぁ。
「あたしさ、諦めるっていうのが嫌いだったの。
でも、時には諦めるっていうのも大切だね」



あたしね、未練なんか残ってないよ。むしろ、
新しい恋を見つけるいいキッカケになった。
それで、もっと現実みるわ(笑。
なんか、恋っていいね。
色々な面で、成長する。
お互いが好きになるって、
スッゴイ確率だと思わない?
やっぱり、運命ってあるのかな?
赤い糸で結ばれてるんだね。
< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop