だって、だいすき。
はじまり。

過去。

誰にでもある、消し去りたい過去、消えないトラウマがあるとしたら、私にとってのそれは、「中学時代」だった。

思い出したくない、胸の痛み。

中学校の3年間、私はイジメをうけていた。
人に嫌われるようなタイプではなかったと思う。友達もたくさんいたと思う。
けれど、いつからか、少しずつ少しずつ、なにかがすれ違っていた。
水をぶっかけられるとか、机に落書きがあるとか、そんな目立つベタないじめではなかった。
まず、無視。
そして、わざと聞こえるように囁かれる、悪口。

キモイ、ムカつく、消えろ、死ね。

あることないこと噂をたてられ、教室では1人ぼっち。
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