A sweetheart is a ghost
それからも同じ生活が続き、わたしが仕事から帰ると潤一は居たり、居なかったり。


4日目は土曜日だったから仕事は休みで2人でビデオを借りに行ってずっと見てた。

他人からしたらわたし1人で借りてるみたいだけど本当はすっごいピンクオーラ満開の幸せカップル。

日曜日は車持ってないからレンタカーを借りてドライブに出かけた。

わたしの運転はこわいって言う潤一。


「もう死んでるやん…。」

小さく呟くと


「アハハ、忘れてた!!ハハ!!そういや誰とも目合わねーなって思ってたんだわ。」


と明るく笑い飛ばしてた。

気が抜ける…。


でもドライブだったら一目気にせず話した。

車の中やし、口が動いてても歌ってるって勘違いされてると思うし。

笑ったりしたときはラジオって思われるだろうし。


前と同じ。

全然変わらない。

潤一がこんな姿だけどそばに居てくれるならわたしもずっとそばにいようと思った。

離れたくもなかった。
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