A sweetheart is a ghost
「あ…。」
言葉が見つからない。
絶対見られてた。
「おかえり。」
小さくそう言って潤一はわたしに背中を向け、階段を登った。
その後ろをわたしも登る。
空気が重い。
部屋に入って電気をつけた。
「あ…あのね、さっきの誤解しないで…」
「いいんだ。何も言わないでいいよ。」
潤一はずっとわたしに背中を向けたまま。
もう…怒ってるくせに…。
潤一の前に回りこんで顔を見た。
「じゅ…えっ…──!?」
それは潤一の姿だけど…ちょっと違う。
わたしの反応を見て潤一もまたわたしに背中を見せる。
「見るな。」
そう言ってこっちからは見えないのに手で顔を隠し、また部屋を出て行った。
さっきの姿…目が充血しまくって黒目の部分が赤くて…そして歯が尖ってて…。
なんで!?
どうして!?
その場にわたしはペタンと座り込んだ。
腰が抜けたかのように。
言葉が見つからない。
絶対見られてた。
「おかえり。」
小さくそう言って潤一はわたしに背中を向け、階段を登った。
その後ろをわたしも登る。
空気が重い。
部屋に入って電気をつけた。
「あ…あのね、さっきの誤解しないで…」
「いいんだ。何も言わないでいいよ。」
潤一はずっとわたしに背中を向けたまま。
もう…怒ってるくせに…。
潤一の前に回りこんで顔を見た。
「じゅ…えっ…──!?」
それは潤一の姿だけど…ちょっと違う。
わたしの反応を見て潤一もまたわたしに背中を見せる。
「見るな。」
そう言ってこっちからは見えないのに手で顔を隠し、また部屋を出て行った。
さっきの姿…目が充血しまくって黒目の部分が赤くて…そして歯が尖ってて…。
なんで!?
どうして!?
その場にわたしはペタンと座り込んだ。
腰が抜けたかのように。