A sweetheart is a ghost
もう潤一のあんな顔を見たくない。

きっとわたしが原因だから。

だから絶対に他の人と食事なんて行かないって決めた。

亀川さんの上司命令だって絶対にきくもんか!!!!



会社でまず朝から亀川さんに昨日のお礼を言った。


「いいって。また行こうな。」

ニコッと笑って言ってくれた亀川さん。

もう行きません♪なんていえるはずもなく、愛想笑いをして席についた。


「ええんやろか。」

席について小さく呟いた。

いい独り言。


「何が?つーかお前誰と話してんの??」


ププッと笑いながら聞こえた声。

横を見ると潤一がいた。


「じゅ!!……っ。」

あまりに驚いたもんで名前を呼びそうになった。

でもわたししか見えないってこと思い出して途中で止めた。


「おいおい、こっち見て何か言ったら変なヤツって思われるぞ。仕事しろ、仕事。」

潤一はまた笑っていた。

んまぁ、確かに。

でもどうして来たの??

また嫌な思いするかもしれないのに…。

傷つけたくないよ。


複雑な心境だった。
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