A sweetheart is a ghost
もうお酒を飲んでる人もいるし、わたしたちも飲み始めた。

ウロウロしてる潤一の姿。

話を盗み聞きして笑ってたり、ウロウロして顔を覗き込んだり。

でもやっぱり話したいよね。

寂しそう。


「璃那さぁ、もう元気出た??」

雪子の不安そうな声。

しかもコソッと言ってくる。


「うん、元気出た。元気そうでしょ?わたし。」


笑顔で言うと微妙な顔。

なんで??

そばに潤一いるし、全然元気なのに。


「どうしよう…。」

雪子はまた微妙というか不安そうというか…なんともいえない顔。


「え、何が?変!?」


不思議になって聞くと…とんでもない言葉が返ってきた。


「潤一さんが……あそこにいる……。」

そう言って指をさす方角には本当に潤一の姿。

見える…の??

雪子の顔色はだんだん悪くなっていく。

そのときだった。


フッと潤一が消えた。
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