A sweetheart is a ghost
金曜日、仕事を終えて梓の誘いも、久保くんの誘いも断り急いで直帰した。
昨日いきなり消えたわたしを心配した人たちの連絡も無視したまま。
もしかしたら…。
もしかしたら──…。
でもその願いは潰され、家はシーンと静まり返っていた。
真っ暗で冷たい空気。
電気をつけて部屋に入った。
窓ガラスにうつる自分の姿の横に潤一がいたらって思った。
でも写らない潤一の姿。
カーテンをひいて自分しかうつらない窓を遮断した。
「潤一…。」
小さく呟いた。
もう会えないのかな。
姿を見たくてアルバムを開いた。
もうアルバムでしか会えないと思ったら涙が。
「潤一…。」
潤一の顔を手でなぞった。
笑顔の潤一の顔を。
「ふぅ。戻れた。」
そのときまた。
ポンッとまたアルバムの上に潤一があぐらをかいて登場した。
アルバムを投げ捨て、瞬間的に潤一に抱きついた。
「潤一ぃーー!!どうして消えてたの!?もう…会えないかと思って…グスッ…──。」
そんなわたしを抱きしめながら真剣な声で潤一は口を開いた。
昨日いきなり消えたわたしを心配した人たちの連絡も無視したまま。
もしかしたら…。
もしかしたら──…。
でもその願いは潰され、家はシーンと静まり返っていた。
真っ暗で冷たい空気。
電気をつけて部屋に入った。
窓ガラスにうつる自分の姿の横に潤一がいたらって思った。
でも写らない潤一の姿。
カーテンをひいて自分しかうつらない窓を遮断した。
「潤一…。」
小さく呟いた。
もう会えないのかな。
姿を見たくてアルバムを開いた。
もうアルバムでしか会えないと思ったら涙が。
「潤一…。」
潤一の顔を手でなぞった。
笑顔の潤一の顔を。
「ふぅ。戻れた。」
そのときまた。
ポンッとまたアルバムの上に潤一があぐらをかいて登場した。
アルバムを投げ捨て、瞬間的に潤一に抱きついた。
「潤一ぃーー!!どうして消えてたの!?もう…会えないかと思って…グスッ…──。」
そんなわたしを抱きしめながら真剣な声で潤一は口を開いた。