帽子を取ったら…
ラブラブな2人、至高のひと時
 輝人は初めて、志穂嬢を自分のバイクに乗せた。


 走り続けて、着いた場所は夕日のキレイなSヶ浦海岸。


 駐車場にバイクを停め、展望台に足を運ぶ。


 なるほど…


 Sヶ浦って、デートスポットの1つだって事が理解出来る。


 夕日に染まる今の時間帯は、周りはアベックばかり。


 もう、アツアツムード満点なのだ。


 輝人と志穂嬢だって負けてはいない。


 空いているベンチに腰を下ろし、べったりと2人寄り添って海を眺める。


 日頃の雑念も忘れて、ノンビリと時間を共有する。


 至高のひと時かも。


 志穂嬢が話しかけて来る。


「輝人って、今までたくさんの女の子と付き合って来たんじゃないの?」


「俺が?」


「学校では周りにいる他のコたちと積極的に話したりしているし。何だか、女の子にモテそうな雰囲気って感じ」


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