帽子を取ったら…
 この後…


 2人は近くのホテルで一夜を過ごした。


 ベッドの中で輝人は志穂嬢に質問する。


「どうして、頭の腫れ物を俺に見せたんだ?」


「輝人が知りたいって言うから」


「だからと言って、無理して見せる事なかったんだよ」


「私ってね、好きになった人の前で隠し事するのが苦手なの」


「苦手なのか?」


「秘密にしておくのも、何だか億劫だし」


「女性として、自分の傷とかを見せる方が億劫じゃねー?」


「何回も見られちゃっているから平気。むしろぉ、ありのままの自分を見て欲しいって言う思いが強いのよね」


 しっかり者…


 志穂嬢に対して、輝人は正直こんな思いを抱いていた。


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