静かな海の兄き
「でも…
なんで辞めたの?」

疑問に思った事は

聞いておきたい性格の翔。

宏史は

その質問に 困った顔をしている。

「まあ…しかたなかった…
としか 言いようがねぇな。」

「は?」

仕方ない理由って…
そんなのあるの?

宏史の答えに

またまた困惑の翔。

「いいじゃねぇか そんなことは。」

そう言って

翔の頭に 優しくふれると

宏史は

グラウンドを見たまま
なにやら話を始めた。


「俺さ
見た目にも分かるように
結構悪かったんだけど…。」

翔は

宏史を見ながら 話を聞いている。
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