静かな海の兄き
「幼なじみで 親友のやつに 無理矢理サッカー部にいれられてさ。」

そう言って微笑む宏史。

あれ?今の顔…
誰かに似てる…?

「小学校の頃からサッカーはやってたから…
嫌じゃなかったんだけど…
他人と絡むの…
苦手になってたからさ…
ついてけなくて…」

あ…この顔も…
誰だろ…?

もう少しで思い出しそうな…

そんな思いも一緒に

宏史を見る翔。

「けど…俊樹がきっかけ作ってくれて
なんとかとけこめて…」

トシキ…?

宏史の口から出た

知らない名前…

誰だろ…?

翔の思考が分かったのか

グラウンドから翔に目を移した宏史は

「さっき言った
幼なじみで親友のやつ。」



説明してくれた。

「あっ そうだ。」

なにか思い出したのか…

宏史は

顔をはっとさせた。

?…なんだろ…

そう思っている翔に顔を近づけた宏史は
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