静かな海の兄き
翔は

穏やかな海を見つめて

柔らかな笑顔を作ると

「俺も…
落ち込んだ時とか
ここに来ていいかな?
ねえ 兄き…。」

打ち寄せる波の音が

翔には

『もちろん…』



宏史が返事をしたように聞こえた。

「じゃあ またね。」

そう言って

砂をはらいながら立ち上がると

翔は

海に向かって

にっこり笑い

その場を後にした―




《翔。
お前に会えて よかったよ。》
―完―
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