ただ二文字が言いたくて




「……なんのことかな、梓クン」

「とぼけたって無駄ですロッカーから裾、見えてましたよ」

「えっ、ウソ?!ちゃんと確認したのに」

「だって嘘ですもん。」

「…………、」

「センパイだって俺の邪魔したじゃないですか」




俺がそう言うと一花は少し気まずそうな顔をして言う



「……ごめん」

「謝るくらいなら最初かっからしないでください。…てか志田センパイ授業はどうしたんですか??」


俺が少しキツめの口調で言うと哀しそうに顔を歪める


一花を忘れるためにこんなことしてるっていったら一花はどんな顔するんだろう



………言わないけどな







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