ただ二文字が言いたくて






そうゆうわけで俺は小学校に入ってすぐ、弓道を始めた



学校であったクラブがそんなようなのしかなかったのもあるけど、弓道を始めたわけで一番強いのがその練習場所が一花と同じだったってこと



今考えるとなんて不純なんだ、って思うけどそんときの俺はそんなこと考えられるような余裕さえ残ってなかった



我ながらバカだって思う
んなの知ってんだよ



でもこんな不純な動機で始めた弓道もいまじゃ県の強化選手に選ばれる程にまで成長してる




勉強だって一花に少しでも近づきたくてめちゃくちゃやったし、テストが100点だったというのを見せるとクスッて笑って『すごいじゃん』って頭を撫でてくれるのが嬉しくて、その笑顔が見たくて必死でやった




でも中学に入って




それが全部無駄だってことに気づいた




俺がやっと中学に入学した頃、一花に初めての彼氏ができた





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