三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
「やっぱ変、どうしたの?」


愛ねぇがまた、心配そうな目をしてる・・・

小さかった俺が泣いてた時にする目だ。

だから、俺は絶対泣かねぇって頑張ってもさ、愛ねぇは全部知っていて、俺はまだ、頼りない弟から抜け出せそうにないよ。


昔は、何かあったら姉ちゃんがすぐに飛んで来てくれて、安心させてくれた。


ずっと側に居てくれたから、今度は俺が守る番って決めてたのに


まだまだ駄目だな、俺・・。




「ねぇ陸、本当に変だよ?この暑さでさらにおかしくなった?」

「おかしくなんかなってねぇって!愛ねぇこそ、心配しすぎなんだよ。」


「してない、してない。それは陸の自意識過剰じゃない?」

愛ねぇはニヤってしたけど、愛ねぇは結構わかりやすい。


笑わせようとして、ふざけてみせてるけど、愛ねぇはずっと心配してくれてるんだよな・・。





優しい優しい、俺の自慢の姉。



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