三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
「っ!愛ねぇは!?」


「そんな焦らなくてもあたしは生きてるじゃんか。」

愛ねぇはホラホラと手を幽霊みたいに動かした。


「ま、肋骨にヒビが数ヵ所はいりましたが、見ての通り元気だよ。」


「そっか・・・。」


「肋骨と左手一本で助かって良かったよ、本当に。あたしは陸が死んだら・・。」


「・・・?」


「なんでもない!」


「愛ねぇこそ痛いよ。」


「痛い痛い言うな!」






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