三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
「あ、陸居た。」

「愛ねぇ、どうしたの?こんな時間に…」


「どうしたのぉ?…じゃ陸はこんな時間に何してるのよ。」


「・・いや、ちょっとさ。」

「ちょっと…ねぇ。お姉ちゃんにも内緒事作る年頃になったかぁ。」


「内緒事って、そんな大袈裟な。」


「ふーん、ま、頭おかしくなって飛び降りようとしてなかったからいっか。」


「なにソレ、俺が受験に落ちた優等生みたいじゃん。」


「ひかれる前にも増して挙動不審だったから心配したわけ。」


挙動不審って、何してた?
俺。


「え?覚えてないの?相当ヤバいかもね・・。何話しかけても、うんトカ、ふんトカだけ。」

「…だけ?」


「だけ?って・・。何考えてたのぉ。」


「え?あ?ぃや・・・いやなんでも!」


さっきの妄想が出てきて、顔からは火が出る。


折角、冷めてきてたのに、頭はまたオーバーヒート寸前だ

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