三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
デート!?
…朝だ。
学校のある日とは一味違う、休みの朝。
誰にも邪魔されずに、自分の起きたい時に起きる、最高だね。
だから、もう少し起きるのは後にしよう。
今日は予定もないし。
……―コンコン。
扉を叩く音、同時に俺の幸せを奪う音に聴こえる。
「…だれ…?」
俺は、まだ眠詰まっている狭い喉から声を出した。
母さんだろうか?
もしかしたら、掃除機をかけに来たのかもしれない
普段ならありがたい事だけど、今では迷惑だ。
「起きてる?陸ー。」
その声を聴いて俺の頭は、急に働きだした。
「愛ねえ?」
「そうだよ、入るよ?」
愛ねえが俺の部屋に来るなんて珍しい。
借金の取り立てだろうか?けど俺は最近お金を借りた記憶はない。