三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
結論から言うと、取り立てではなかった。
愛ねえは、俺の部屋を見回して、ふーんって言いながらウロウロしてる。
「ん……何?」
俺はあまり開いていない目を擦る。
「意外と片付いてるね。」
「へ?」
――意外と片付いてるね。――?
いや、ま?田島にも、お前細けぇ!ってよく言われるし、A型の見本とも言われる俺だけど…
何で急に?
愛ねえは最近部屋に来る事なんてなかったし…
でも、何で?
この何でが解決するのも、鈍感な俺のまだ少し先の話だった。