三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
もう1時間は回ってるだろうか、愛ねえと俺の会話は
「どう?」

「ん〜、ちょっと派手すぎかも。」

こんな会話だけ。


この一時間で俺の心はずいぶんと曇ってきた。

俺は耐えきれずに、口を開いた。


「なんで俺を連れてきたの?」

結構、ぶっきらぼうに聞いてしまった。

「ん〜、男の趣味とかってあんま分からないしね。」

愛ねえは俺に目線を向けるとすぐに持っていた服に目線を戻す。



「誰かにあげるの?」


俺は聞きたかったことを考えもせずに口に出し始める。

「そんなトコ、鈍ちん陸にしては良く気付いたね、ははは。」


やっぱりそうなんだ、と俺の質問表の1つに確定の判が押され、俺のテンションはまた1段階低くなる。






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