三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
愛ねえは店を一周回った後で、気に入ったらしい服を持って来て


「どう!?」

と聞いてきた。

その服は、黒いロングTシャツで英語で字が書いてある確にカッコ良い服だった。

けど、俺には似合わないだろう服。


「いいんじゃない?」

「だよね!じゃあ買ってくる。」

愛ねえは自分の買い物の様に嬉しそうな顔で、それに比例して俺は悲しくなる。

なんでかな。わかんない。

愛ねえが誰かにプレゼントを買っていて、相手は男で…その相手を俺は知らなくて。

考えれば考えれるほど辛い。胸がギュと締め付けられて痛む。

愛ねえの隣には俺が居るのに俺をみてくれてはいない。

この気持ちが「好き」とは思わない。

その気持ちを知ってしまったら、もう隣で笑う権利が無くなるから。




けど、悔しいよ、悲しいよ…。

俺をミテホシイ。

俺をシッテホシイ。

俺はドンドンとはまってく。









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