三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
俺は小さい時に約束したから、
愛ねえを守る。って。
だから俺は愛ねえの側に居れる。
これは俺の特権。
「目標達成!」
愛ねえはさっき買った服の入った袋を提げて帰ってきた。
愛ねえは満足げな笑顔で俺の前を歩く。
その顔は俺の一番好きな顔で、
今一番見たくない顔。
「どした?元気無いよ。」
「別に〜。」
「そうスネなさんなって!今日のお礼に何か言うこと聴いてあげるからさ〜。」
愛ねえは小さい子をあやす、お姉さん口調で言う。
俺は質問リストから、最も聞きたいワードを選び出して愛ねえにぶつけた。
「…それ、誰にあげるの?」
愛ねえの表情を見て、口出してから今更ながら後悔。