三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
それから俺は何を言われてもうわの空で、愛ねえも一人で買い物を楽しんでいた。


気が付けば日は落ちてすっかり暗くなっていた。


「そろそろご飯食べようか。」

「ん…、そうだね。」

「何がいい?陸は好き嫌い多いからなぁ…ふふ。」


愛ねえの彼氏は好き嫌いは無い人なんだろうか。


「じゃ、あの店でいい?」

愛ねえが指差した店は、少しオシャレなイタリアンの店。

「いいよ、俺も腹減ったし。」


「では決定の方向で。(笑)」



カララーン。



店は少し広い外国に居るような本格的なイタリアン店。

店内は、カップルがほとんどだった。


「いらっしゃいませー。」

向かえて出たのは、体つきのいい男。


そして見覚えのある男だった。







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