三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜
席に戻ると愛ねえは居なかった。
いくらなんでも、ヒドくね?
「お、おい、平岡。」
「田島?どうした…」
「お前、姉さんは…?」
「こっちが聞きてえよ。帰ってきたらこれだ。」
「やっぱりか…。」
「やっぱりって、何だよ…。」
「さっき外にお前の姉さんにそっくりな人が居たんだよ。男も居たんだが、どうも一緒に仲良く、って雰囲気には見えなかったな。…おい、平岡!?」
俺はすぐに店を飛び出していた。
どこで見たかも聞いていないのに、せめて場所ぐらい聞けばよかった。