三度目の正直 〜二度あることは三度ある〜

俺は今まで何を言ってたんだろう。

愛ねえを守る権利だとか、弟だからとか。

全部、言い訳だったんだ。

俺は逃げてただけだ。



今から行くから、許してなんて言わないけど。





愛ねえが好きだから。


愛ねえの笑顔、守らせてもらうよ。










「…ちょっと、手ぇ貸せ田島。」


「任せろよ平岡。」








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