天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
そうそう、すっかり忘れていた。

龍太郎がおかしな視線を感じる。

それが事の発端だった。

その当人は、今保健室ですっかり気絶まっしぐらだが。

「アレだけの数やっつけたんだから、もう龍太郎にちょっかい出してる奴も倒したんじゃない?」

自分の剣術は魑魅魍魎にも通用する事がわかって、月姫はどこかご機嫌だ。

「そうかもなー。倒した数は十や二十じゃないからな」

秋雨も自分の魔法には絶対の自信を持っている。

いまだ幽霊は怖いものの、それ以外なら魔王でも邪神でもドンと来いといった様子だ。

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