天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
夕が蛇妖から距離をとったのを確認して。

「この野郎…」

普段の温厚なイメージから一転。

突き刺すような視線で蛇妖を睨みつけ、秋雨が詠唱する!

「斬首、串刺し、無惨なる結末」

途端に蛇妖の周囲の空間から、無数の棘が突き出してきて全身を嬲るように貫く!

断末魔の悲鳴を上げる蛇妖。

とどめは、同じく空間の歪みから突如出現した魔法の刃によるギロチン刑!

「…夕先輩に気安く触れた罰だ」

サディスティックな一面を垣間見せ、秋雨は蛇妖を完膚なきまでに葬り去った。

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