天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「全くもう…そうでなくても亡霊さんばっかりでこの保健室怖いのにぃ…」

プンスカしながら立ち上がる雪菜。

そういえば龍太郎の具合はどうだろうか?

小岩井さんのお茶の相手にかまけて、すっかりほったらかしになってしまっていたが。

「龍太郎君、大丈夫ですかー?」

ベッドの方に向かって声をかけてみるが、龍太郎はまだ眠ったまま。

先程額に濡れタオルを当てておいたが、すっかり温くなってしまっていた。

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