天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「!!」
その手を、もう一つの手が捉えた。
結果として雪菜に届かぬまま、止められてしまう人影。
うろたえる人影の前で。
「すげぇ殺気だな…」
ちょうど雪菜と人影に挟まれる形でベッドに寝ていた龍太郎が身を起こした。
「思わず目が覚めちまったぜ…」
龍太郎は武道家だけあって、殺気や気配には敏感だ。
たとえ気絶していようが眠っていようが、剣呑な雰囲気には即座に反応する。
その鋭敏さが、結果として雪菜を救う事になったのだ。
その手を、もう一つの手が捉えた。
結果として雪菜に届かぬまま、止められてしまう人影。
うろたえる人影の前で。
「すげぇ殺気だな…」
ちょうど雪菜と人影に挟まれる形でベッドに寝ていた龍太郎が身を起こした。
「思わず目が覚めちまったぜ…」
龍太郎は武道家だけあって、殺気や気配には敏感だ。
たとえ気絶していようが眠っていようが、剣呑な雰囲気には即座に反応する。
その鋭敏さが、結果として雪菜を救う事になったのだ。