天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「「「「「ぎぃやぁああぁあぁあぁっ!」」」」」

目の前に現れた狐の霊に、生徒達は悲鳴を上げる!

「じじじじじ、人外~っっ!」

人一倍脅えるのは雪菜。

「いやお前もだろ!」

ズビシ!と龍太郎がツッコむ。

「こっくりさん、こっくりさん!お帰り下さい!」

何を勘違いしたのか月姫が両手を合わせて呪文を唱える。

「いや違うから!狐だけどそういうんじゃないからっ!」

アワアワ言いながら秋雨が月姫の後頭部を叩く。

「せせせ、先生!その狐って!?!?」

パニック寸前の夕に。

「ん~…」

尚もモシャモシャと咀嚼しながら。

「狐憑き?」

郷は何食わぬ顔で答えた。

「こっくりさんじゃあぁあぁあんっ!」

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