天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「いやいや…そういうんじゃないんだぞお?」
ようやく弁当を机の上に置いて、郷はのんびり立ち上がる。
「俺はどうやら霊に好かれやすい霊媒体質らしくてなぁ…この狐霊二匹も、悪戯好きだが悪質な奴じゃないんだ…なぁ?クロ、シロ?」
郷が語りかけると、二匹の狐霊は『キシャアアアアッ!』と明らかに凶暴そうな鳴き声を上げる。
「いや『キシャアアアアッ!』とか言ってるし!」
パニクる秋雨。
「それ絶対私達を食べる方向で二匹で相談してるんですよ!」
雪菜が目を渦巻き状にして混乱する。
「嗚呼、兄上…死ぬ前に一度でいいから思いの丈を告白しとうございました…」
軽く走馬灯が見え始めた月姫。
「をい月姫!帰ってこぉおぉぉい!」
遠い目をする彼女を龍太郎が揺さぶる。
ようやく弁当を机の上に置いて、郷はのんびり立ち上がる。
「俺はどうやら霊に好かれやすい霊媒体質らしくてなぁ…この狐霊二匹も、悪戯好きだが悪質な奴じゃないんだ…なぁ?クロ、シロ?」
郷が語りかけると、二匹の狐霊は『キシャアアアアッ!』と明らかに凶暴そうな鳴き声を上げる。
「いや『キシャアアアアッ!』とか言ってるし!」
パニクる秋雨。
「それ絶対私達を食べる方向で二匹で相談してるんですよ!」
雪菜が目を渦巻き状にして混乱する。
「嗚呼、兄上…死ぬ前に一度でいいから思いの丈を告白しとうございました…」
軽く走馬灯が見え始めた月姫。
「をい月姫!帰ってこぉおぉぉい!」
遠い目をする彼女を龍太郎が揺さぶる。