天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「ちょっとちょっと」

夕が秋雨をたしなめる。

「そんな事言ったら龍太郎君可哀相でしょ、それを未然に防ぐ為に夕達が呼ばれたんだから」

「はい、ごめんなさい夕先輩♪」

相変わらず可愛い相手には変わり身が早い秋雨。

「そういう訳ですから…早く解決しましょうね?私も協力しますから…」

優しく龍太郎の背中に触れる雪菜。

が。

「あれ?」

雪菜がキョトンとする。

龍太郎の反応がない。

月姫が彼の顔を覗き込んだ。

「ビビって気絶してる…」

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