天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
って…。

「秋雨ーっ!」

回想シーンに入ろうと思った途端に月姫の面打ち!

「えぼっ!?」

不意を突かれて秋雨は奇声を上げる。

「何すんだ月姫!これから『秋雨の華麗なる過去編』に突入するとこだったのに!」

「……っ」

そんな言い分も無視して、月姫が眼前を指差す。

その表情は蒼白。

唇は青ざめ、ワナワナと震えている。

「な、な、何だよ…まさかっ!件の悪霊かっ?」

月姫の背中に隠れ、トンズラモードに入る秋雨。

しかし目の前を見た秋雨が。

「……!」

その表情を強張らせた。

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