天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「こ、校舎!校舎壊しちゃったよ!」

秋雨が放つ魔法のあまりの威力に、流石の月姫もうろたえる。

「秋雨君、さっきのピエロ一体…?」

夕が問いかけるが。

「ああ」

秋雨は何事もなかったかのようにニパッと笑う。

「ちょっとタチの悪い知り合い♪」

「そういうレベルじゃないでしょ!ピエロの知り合いって何だ!あんたサーカスの団員か!」

月姫が全力で突っ込むのも無理はない。

明らかに命を狙われたのだ。

事情はよく知らないが、先程の道化師も人外というのなら、それはもうぶっちぎりの人外だった。

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