天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
「ねぇ月姫ちゃん」

興味本位で夕が訊ねる。

「もしかして、下駄を履くようになったのはお兄さんの影響?」

「違いますよっ(図星だけど…)」

「お兄さんが汗を拭いたタオルとか、後生大事に持ってたりする?」

「も、持ってませんよ!(タオルじゃなくて手拭いなら…)」

「お兄さんの部屋にこっそり忍び込んで、布団に横になって幸せ感じるタイプ?」

「そんな事しませんてば!(たまにしか)」

「小学校に上がる頃まで、一緒にお風呂入ってたとか?」

「そんな訳ないでしょっ!(高学年までですっ!)」

……色々とヤバイ月姫であった。

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