天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ
廊下を何気なく歩いていた月姫の肩を。
「!」
夕が突然掴む。
「びっくりしたぁ…何ですか夕先輩」
「しっ」
声を殺して、夕は先頭を歩く月姫の前に立つ。
手には護符。
「秋雨君、『実体のあるほう』は任せていい?」
「うん」
秋雨もまた、足元に魔方陣を浮かび上がらせて臨戦態勢。
「幽霊じゃなければ怖くないからね」
肩を並べ、月姫を庇うようにして眼前の暗闇を凝視する二人。
「ちょっ、ちょっと、何なの?」
ただ一人状況を理解できていない月姫の目の前で。
「!」
夕が突然掴む。
「びっくりしたぁ…何ですか夕先輩」
「しっ」
声を殺して、夕は先頭を歩く月姫の前に立つ。
手には護符。
「秋雨君、『実体のあるほう』は任せていい?」
「うん」
秋雨もまた、足元に魔方陣を浮かび上がらせて臨戦態勢。
「幽霊じゃなければ怖くないからね」
肩を並べ、月姫を庇うようにして眼前の暗闇を凝視する二人。
「ちょっ、ちょっと、何なの?」
ただ一人状況を理解できていない月姫の目の前で。