天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ

「随分好かれたもんだなぁ、ええっ？」

床に魔力を叩きつけて。

「剣山、刺突、百貫の針」

秋雨の魔力を吸った地面から、無数の棘が突き出して人外達を貫く！

「木・火・土・金・水、参りませ火の精！」

夕の投げた護符が発火、清浄なる炎となりて悪霊達を焼き払う！

「祓っても祓ってもキリがないよ！夕の護符がなくなっちゃう！」

一体一体の強さこそたかが知れているが、とにかく数が尋常ではない。

それほどまでに悪霊、人外は月姫の『心』に執着し、憑依しようと殺到していた。