先生と約束

『どうしたの?チョット顔赤いよ』

みんながいるところに行くと、
みずきゃんが心配して近くに来てくれた。
走ってきたからかも、なんて笑って見せるけど
さっきの先生の言った言葉が頭から離れない。



《俺とだったら間接キス…できた?》



なんなの?あの先生。
そんなことを考えてるうちに
またカァーっと顔が熱くなる。



『そうだ。
明日の授業予約しなきゃいけないんだって』

りこちゃんがみんなを誘って
受付のお姉さんのところに向かった。




やっぱり人が少ないだけあって
すぐ予約もとれた。


明日の朝から授業受けれるだけ受けて
昼からは初めての運転。

さっきのことなんてスッカリ忘れ
明日のことを考ると楽しくなってきてる
私がいた。


新しくできた友達と明日も来ることを約束してバイバイした。







家に帰ってから中学校から友達のみかに電話した。


「ねぇねぇ北村先生に会えた?」

『北村先生?』

「前に言ったじゃん。
チョットいい感じの先生がいるって」

みかは私よりも早くにこの車校に通っていてここの卒業生。


私が4月から通うという話をしたとき、
北村先生っていう人が結構いい感じだと言ってたことがある。


『わかんない、教頭とハゲ頭と、あとは
なんかムカつく人だった』

「何それ、ムカつくって。
あっそうだ。
ハンコ押してもらったでしょ?ハンコ!
そこに名前も書いてあるから見てみなよ」

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