先生と約束

『じゃぁ俺がやったようにやってみて』


今はボンネットを開けて、中を点検する

先生がしたから、もういいじゃん。
と思いつつ言われた通りに実行した。




『次はライト。後ろに廻ってちゃんと点いてるか確認してきて』


『大丈夫です』


そのあといくつか点検をし、やっと運転することになった。


乗って、と言われたので
運転席のドアを開けて乗り込もうてしたら腕を掴まれとめられた。


『えっ?』

『まだ確認してないとこあるでしょ?』

『…?…』



乗ってと言われたから乗ろうとしたのに…
まだ何かあるの?と視線を向けると
しゃがみ込み車の下を見始めた。



『誰もいませんか〜?』



わんわん、ニャーニャー、と鳴きまねをしながら探し始めた。

『ッ!!!』


思わず吹き出しそうになり
慌てて口元を両手で押さえた。



いつの間にか私の顔を見上げてた先生が、


『はい、同じようにやって』


と、言われ
えっ…さすがにこれは…
は、恥ずかしすぎる…!

自分自身と葛藤していると

『早くしないと乗る時間無くなるよ』


と言われ、渋々見様見真似をしたのに先生に笑われた…。





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