先生と約束
3
あれから数日がたち、車校にもなれた頃。
『…なんで?
なんで会わないの?』
全くと言っていいほど、北村先生を見かけることも無くなった。
『休んでたりして?』
チラッと私を見ながらみずきちゃんが言った。
みんなには先生への気持ちに気付いてから、相談するようになっていた。
『えっ?いるよ。
最近毎朝こっちのバス乗ってるし』
『エーッ!!!』
ビックリしすぎて、
思わず叫んでしまった。
みゆちゃんの話によると、
今週はみゆちゃんたちの路線だとか。
『もっと早く教えてよ〜〜…』
と、机に突っ伏した。
ゴメンね?知ってるとばかり…
と申し訳ない顔で言うから私も謝った。
そのあとみずきちゃんがいい提案をしてくれた。
ーーその提案とは、
私がみゆちゃんの家に、泊まりで遊びに行ってて、
次の日も朝から車校があるから、たまたまこのバスに乗りました。
作戦!!
我ながらいい案。
と自画自賛しているみずきちゃん。
でもでもホントにいいかも!
みずきちゃんに感謝!