先生と約束

『ヤバイ、視力落ちたカモ…』


『そんなにヤバかったの?』

私に問いかけたのはみずきちゃん。

『うん、0.9だった』

『私なんかコンタクトしてそのぐらいだよ』

と言ったのはりこちゃん。

『えっ!?そんなに悪いの!?
ぢゃぁコンタクト外したらもっと?』

『多分みんなの顔ぼやけてわかんないよ(笑)』

と笑ながら定規で目を隠した。


『それいいじゃん。私なんか視力よすぎて見たくないもんまで見えちゃうってのに』


『…………』



みずきちゃんの発言にみんな
一瞬沈黙になり


『チョット〜勘違いしないでね。
お化けとか、そうゆう類いのものが見えるとかじゃないからね。

自分の顔見た時に小じわとか
見えちゃうことだから』

と言いながら笑った。





『次は午後からになります。

午後は人命救助などの勉強をしてもらいますので

2階の1番奥の教室にいて下さい』


ハゲ頭のおじさんの言葉で終わりを知らせた。





昼ご飯は、みんなで近くのコンビニに買いに行くことになった。


『なんか今日あったばかりなのに
私達前からいるみたいだね』


と言いだしたりこちゃんにみんなが頷いた。





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